◆縁 起
〇清信山 円頓寺
建立 正保2年(1645)
開山 玄授院日惣上人
高松院殿妙壽日仙大姉(忠善公生母)
〇浄晃山 成就寺 看坊
建立 寛永8年(1631)
開山 常住院日近上人
開基 法輪院殿天誉紅雲龍澤大居士(本多政朝公)
浄光院殿良和心鑑大姉(政朝公正室千代)
円頓寺は正保2年(西暦1645年)に、岡崎城主水野忠善公の母君供養の為に建立された。
それ以来、7代に渡り水野家の菩提寺であったが、
宝暦12年(西暦1762年)肥前唐津城へ国替えとなる際に移転せず、
岡崎の地に留まることとなった。
その後、水野公に代わって明和6年(1769年)、
本多公が石州(島根県)浜田城より移城となり岡崎にくることとなった。
本多政朝公は、法華信仰に熱心であった正室(浄光院)のために
成就寺という寺院を建立したが、
既に岡崎にあった円頓寺と合流して今に至っている。
江戸時代の旧士族の檀家は水野公時代の者ではなく、
全て本多公の家臣である。